こんにちは、まつかわゆきこです。
今回は、あなたの絵に「立体感」を出す、6つの方法をお届けします。PRを含みます。
前回までのブログ
★「デッサン力」とは
★絵の基本「表現要素」 も是非、参考にしてくださいね。
さて「立体感・距離感・空間」が出てくると、平面だけの表現よりも幅が広がります。「空間の広がり」や「時間的流れ」、「迫力」なども感じられるようになります。何より、手を加えた時に「空間がふわっと登場する瞬間」があり、それがとっても楽しいですよ。
今回も初心者の方にも分かりやすく、簡単な方法を紹介します。図も多く使って解説して行きますね。
そして、実際に自分の手で体感する味わいは格別です。ぜひ筆記用具を用意して、あなたの手を動かして、実際に描いてみましょう。
立体感出せるって
どんな感じかな〜♪
❶上下で表す
まず最初は、遠くの物を「上」に描く方法です。見下げる視線で描くときに使えます。
「水平線に近づく物を、遠くと感じる」ことを利用していますよ。
上の絵のように、右側の猫の方が「遠く」だと感じると思いますが、いかがでしょうか?
❷大きさで表す
次は「大きさ」を使う方法です。私たちは目で見ている時、手前のものは「大きく」遠くの物は「小さく」見えています。この様子を使います。
集合写真で、顔の小さな人が混ざっていると、距離感が分からなくなるのも、こういった理由です。
上の絵のように「❶上下で表す」も取り入れると、より距離感を感じやすくなりますよ。
❸重ねて表す
次は、位置をずらして「重ねる」ことで、距離感を出す方法です。
物が重なっていると「手前にある」「奥にある」と感じますよね。
上の絵は、同じ大きさの猫を3匹重ねたのですが、右端が一番前に見えるのではないでしょうか。
なんか今回は
出番が多いなぁ….
❹影で表す
次に「影」を描き、立体感を出す方法を紹介します。影が描かれていると「光が当たっている立体物なんだな」と感じられます。上の図の右の猫のように、影と猫を離して描くと、浮いている表現もできますよ。影を描き入れた瞬間に「空間がふわっと広がるように」見えてくるから不思議です。
浮いてる….
❺濃淡で表す
さて、次は「濃い・クッキリ・ハッキリ」「淡い・ぼんやり」を使う方法です。
今あなたの目に広がる景色の「近い物」と「遠くの物」を見比べてみましょう。
どうでしょうか?
手前の物が「クッキリ」見えて、遠くの物はそれと比べると「ぼんやり」見えていると思います。
この様子を利用して描きますよ。
❻透視図法・パースペクティブ
最後は「透視図法・パースペクティブ」です。
「パースが狂ってる」などと、あなたも聞いたことがあるかもしれません。目線と消失点を使って「立体感」を出す方法です。
今回は、奥行きを表す「1点透視図法」を使って、箱を描いてみましょう。
- 目線と消失点を描きます。
- 縦線(箱の前面)を、目線から垂直に描く。
- この縦線に、消失点から線を描く。
- 横線(箱の前面)を描く。
- 遠くに横線(箱の奥面)を描く。(見えている箱の線は、全部描けました)
- 遠くの横線から、縦線(箱の奥面の見えない縦線)を描く。
- 6で描いた縦線を結び、横線(箱の奥面の見えない横線)を描く。
- 完成♪
透視図法には、他にも
★2点透視図法(奥行き・幅を表す)
★3点透視図法(奥行き・幅・高さを表す)
があります。
この方法は
難しそうだけど、定規で簡単に描けるよ♪
是非、一度試してみてね♫
「1点透視図法」や、「写実的な陰影の描き方」が、分かりやすく書かれている本です。
図解も多くて、初心者の方にも読みやすいですよ。
まとめ
この記事では、あなたの絵に「立体感を出す」方法を6つ紹介しました。
- 上下で表す
- 大きさで表す
- 重ねて表す
- 影で表す
- 濃淡で表す
- 透視図法・パースペクティブ
今回は、初心者の方にも使いやすい方法を、お届けしました。これらを、組み合わせて描いてもいいですよ。是非、あなたの手を使って「立体感・空間」を描き出す楽しさを、実際に味わってみてくださいね♪
今回は、以上です。
次回は「色について」色の秘密やコーディネイトについて、お届け予定です。