こんにちは、まつかわゆきこです。
「閃きやインスピレーションを、受け取る方法」を使って、物語を紡いでいます。
今回は「偶然で作る物語」の「22時」を、お届けします。
『天』の「22時」
さて、天が「22時」になったよ。気持ちの良い夜風が、ちょっと強めに吹いている。暗くなった空に月と星が輝いて、雲はふわふわのすみれ色だ。
そんな時間に天使たちは、雲をちぎってはクッションをたくさん作っているよ。背中の羽にも優しくって、とっても心地がいいんだって。
そこにもたれて夜空を眺めながら、おしゃべりをしている。
「あ!流れ星!」「わっ!こっちも!」
夜は、光の流れが多くって、これまた楽しい時間なんだな。
柔らかく吹いてくる風にあたりながら、みんなで天を眺めて、夜のひとときが過ぎていくよ。
『海』の「22時」
さて、海が「22時」になったよ。暗くなった海にも月明かりが降り注いでいる。
生い茂った珊瑚礁の中から、タワシみたいなウニがゆっくりと転がってきたよ。どうしたのかな?
「例の海藻のところまでみんなで散歩に行ってくるよ。違った景色も楽しみたくってね」この辺りでは、日をまたぐ頃に金色に輝く海藻があってね。ゆっくりペースのウニたちも、その頃にはきっと、海藻の所にたどり着くだろうな。
その道の途中には、虹色の貝たちが住む場所や、まん丸でつるつるの岩場も通るね。月明かりで波はきらめている。素敵な散歩になりそうだね。
『陸』の「22時」
さて、陸が「22時」になったよ。とある家から、なんともいい香りが漂ってくる。幸せな香りだ。なんだろうな?
部屋の中には、青緑色の大きな植物がある。艶があって元気もいいな。その向こうでは、女の人が何かをつくっているみたい。何をしているの?「クッキーを作っているよ。気分転換がしたくって♪」だって。
バニラの香りのする生地を練って、かわいく型を取り、きれいに並べて。オーブンに入れてじっくり焼くよ。
部屋中が甘くって香ばしい空気でいっぱいだ。思わず笑顔になってしまうな。
クッキーが焼き上がるまでの間、女の人は、たっぷりとココアを作って飲みながら、とっても嬉しそう。
ハサミでリボンをカットして、今日もらったプレゼントを開けているよ。
- 今回は「偶然で作る物語『22時』」をお届けしました。何か気にいった所などはありましたか?
Youtube では、紙芝居風な動画にて
instagrumでは、投稿やリールでお届けしています。
ぜひ、遊びに来てくださいね♪
さて、次回は最後の時間「23時」をお届け予定です。
※全てフィクションです。