こんにちは、まつかわゆきこです。
「閃きやインスピレーションを、受け取る方法」を使って、物語を紡いでいます。
今回は「偶然で作る物語」の「23時」を、お届けします。最後の時間です♬
『天』の「23時」
さて、天が「23時」になったよ。もうすぐ今日が終わる時間だね。雲が蒸発するように薄く淡くなっていく。そしてまた新しい雲がムクムクっと生まれてくるよ。
新しい日になる前に、雲も生まれ変わるんだ。
そんな様子を見ていると、オリーブ色のマントを着けた天使がやってきた。
「ねえ、あそこを見て。星たちが、時計みたいに見えるよ」って、教えてくれたんだ。
どれどれ… あ!本当だ。よく見つけたね!
キラキラと揺れる星たちに、時間の流れを感じるな。
さて、今日はどんな一日だったかな?そして、明日はどんな一日がいい?
『海』の「23時」
さて、海が「23時」になったよ。暗い海に、月明かりがスポットライトを当てている。柔らかなあんず色の光だよ。
その場所では、フグが口に棒を挟んで、砂に何かを書いている。ペンで文字を書くみたいに。
何を書いているの?
「特に意味はなく『ただ何となく』なんだ」
とは言え、スポットライトを浴びながら描き出される謎の線は、不思議な魅力に溢れているんだ。
周りで見ている仲間のフグや、カメは「タコさんの足みたいだ!」とか「あれは、前に研究していた石の…」などと言いながら、前のめりで見ているよ。
こんな調子で、何となく今日が明日に変わっていくな。
『陸』の「23時」
さて、陸が「23時」になったよ。朝顔のつるが風に揺れている、栗色のレンガ造りの家がある。
どの部屋も暗いのに、1つだけ明るい部屋があるな。
ちょっと覗いてみよう。
するとそこには、小さな男の子がベッドに座っている。何だか不自然に目を見開いているな。
どうしたの?
「ボクね、明日になるまで起きていたことがないの。だから、今日は頑張って起きていようと思うんだ」だって。ふふふ。初めての夜ふかしだね。
今にも眠ってしまいそうだけど、起きていられたら、一緒にカウントダウンをしよう。もうすぐだね。
- 今回は「偶然で作る物語『23時』」をお届けしました。最後の時間、いかがでしたか?
Youtube では、紙芝居風な動画にて
instagrumでは、投稿やリールでお届けしています。
ぜひ、遊びに来てくださいね♪
※全てフィクションです。
次の物語を準備中です♪