こんにちは、まつかわゆきこです。
「閃きやインスピレーションを、受け取る方法」を使って、物語を紡いでいます。
今回は「偶然で作る物語」の「18時」を、お届けします。
『天』の「18時」
さぁ天が「18時」になったよ。天全体に少し光を帯びた、シルバーグレイのモヤがかかっている。太陽が、いよいよ遠くへ離れていくからね。徐々に暗くなっていくんだ。
そんな時間の天の雲に、天使が飛んで来たよ。手紙を書いて送るんだって。
ふかふかの雲でイスと机を作ったよ。準備して来た封筒やペンを出して、書き始めた。うなずいたり、微笑んでみたり、物思いに耽ったりして書いているな。
そして、キャンドルに火を灯した。ロウを温めて手紙にハンを押すように封をしたよ。「大切な手紙だから、しっかりととめないとね」だって。誰宛の手紙かは秘密だって。どんな手紙なんだろうね。
『海』の「18時」
さて、海が「18時」になった。太陽が沈み行く時間。海の色は劇的に変わるんだ。みんなもよく知ってるよね。
海面にパーっと広がる太陽の赤い光。そしてどんどんと青く深い色合いに変わっていくね。波が揺れて、光も揺れて、色が混ざっていく。
さて、そんな時間の海の中も見てみよう。
夕陽を受けてハチミツみたいな海水の中では、サンゴに引っかかってタツノオトシゴがゆらゆらと揺れているよ。ミントグリーンの魚も海藻も、すっかりハチミツ色に染まってしまったな。
『陸』の「18時」
さて、陸が「18時」になったよ。太陽が地平線に沈んでいく時間。青や紫、ピンクやラベンダー色。沢山の色が現れては消えていくね。
そんな中、とある大きな木の横にある、宝石屋さんでは、店長が一人残って作業をしているよ。みんな帰っていくのに、どうしたのかな?
「この空みたいな色のアメジストで、新作を作っているんだけどね。もう少しで試作が出来上がりそうなんだ。今日は特に綺麗な空色だから、空を見ながらもう少し、作業をしようと思う」だって。
鮮やかなレモンイエローの、甘酸っぱいレモネードをそばに置いて飲みながら、のんびりと作業を進めているよ。
- 今回は「偶然で作る物語『18時』」をお届けしました。3つの物語の中で、何か思い出したり、気になった言葉、色などはありましたか?
Youtube では、紙芝居風な動画にて
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ぜひ、遊びに来てくださいね♪
さて、次回は「19時」をお届け予定です。
※全てフィクションです。