こんにちは、まつかわゆきこです。
「閃きやインスピレーションを、受け取る方法」を使って、物語を紡いでいます。
今回は「偶然で作る物語」の「5時」を、お届けします。
さて「5時」は
どんなかな〜?
『天』の「5時」
月が太陽の後ろに、くるっと回り込む。そんな時間だよ。天に「5時」が訪れたんだ。
月明かりから、太陽の光に変わっていくね。とってもドラマチックな時間だと思わない?
夜明けの最初は、空にほんのりとベージュ色の光が届き出す。太陽の最初の光の色だよ。
花束を花瓶に入れて手を離すと、花たちがふわっと広がるでしょ?あの感じに似ているな。ベージュ色の光は、あんな風に、ふわっと広がるんだよ。
あちこちに広がる雲は光を受けて、どんどんと染まって流れていくよ。空全体も、月明かりとは違った広がりに見えてくるんだ。太陽が放たれる時間だからね。
月明かりの空は「みっちり」としている。太陽のいる空は「のびのび」としている。そんな雰囲気。
『海』の「5時」
海に「5時」が訪れた。天から、太陽の光が少しづつ届く時間だよ。
この時間、特筆すべきは、深い茶色をした海藻の花が咲くって事。この花の色は1色じゃなくって、カラフルなの。そりゃぁもう!キレイなんだよ。細かい造作の花が、たくさんたくさん咲く風景。1度、君にも見てもらいたいな。
さて、大きなエイがひらひらと泳いで、花を見に来たよ。海中にさす光と、エイの大きな影がゆったりと動く。なんとも、きれいだな。咲いた花たちは、楽しそうに揺れているよ。
こうして花が咲いて、花粉が広がって、命も広がっていく。この花は、とっても繊細なんだ。だから、魚たちは一定の距離を保って花を見ているよ。海の命を守るように。
『陸』の「5時」
夜明けの時間「5時」が陸にも訪れた。今日咲こうとしている花の蕾が、ひときわ目立って見える時間だよ。蕾って、抑えても隠しきれない勢いがあるな。
徐々に陽が昇って、光と影が現れる。景色が、どんどんと変わっていくんだ。劇的な時間だよ。別の所に来たみたいだ。
しっとりと朝露がついた植物が、キラキラ光っているよ。ずっと見ていたい景色だな。さっきまでは、深い青紫の朝靄が立ち込めていたんだ。落ち着いた香りが、充満していたよ。段々と太陽の光が届き始めて、葉っぱ達から爽やかないい香りがするな。深呼吸をしよう。
グングンと陽の光を吸い込んで、植物は向きを変える。動物たちは目を覚まし、声を上げる。おはよう世界。朝だよ。
- 今回は「偶然で作る物語『5時』」をお届けしました。
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さて、次回は「6時」をお届け予定です。
※全てフィクションです。