こんにちは、まつかわゆきこです。
今回は「偶然で作る物語」の「4時」を、お届けします。
「閃きやインスピレーションを、受け取る方法」を使って、物語を紡いでいきます。
「4時」は
どんな様子かな?
『天・sky』「4時」
夜明けが近づく4時になったよ。「天」は一旦、濃いターコイズブルーに染まるんだ。どこまでも、しっかりと、隙間なく。塗りつぶされるように。すると、距離がなくなって見えるんだ。ただ、その色だけが広がっているのが見えているよ。時が止まったように。
そこから次第に雲が現れて、新芽が顔を出すように、ポコポコと新しい雲を生み出していくんだ。すごいスピード感とリズミカルな動きで、見ているとつい笑顔になってしまう光景だよ。
生まれた出た雲は、葉っぱみたいに舞って、天を自由に移動する。「もうすぐ夜が明ける」と告げる役目があるからね。どんどんどんどん、流れていくんだ。世界中に散らばって、今日の朝日を受けて、鮮やかな色に染まるために。
『海・sea』「4時」
海はこの時間、時空がちょっと歪むよ。日の出を前に、海にも準備が必要でね。そして海中は、紺色とグレーが重なったような色合いになるんだ。準備中の色合いだよ。その間に、今日これからの予行演習のような、早回しムービーのような、そんな次元が入り込むんだ。
でもそんなことにはお構いなしに、水中では海老たちが、元気に遊びまわっているよ。毎日のことだから慣れっこなんだ。そんな時も海老たちは、キラキラ光るキレイな石を見つけては、見せ合いっこをしているよ。ネックレスみたいに輪にしたり、組み合わせて色遊びをしたり、海藻の上を転がしたりしてね。そこに貝たちが集まってきて、興味津々で見ているんだ。しばらく経つと、海老と貝たちで、このキレイな石でキャッチボールを始めたよ。楽しそうだな♪
夜明け前の海は、かなり賑やかだ。
『陸・land』「4時」
陸は静かな午前4時。とある家の様子を、見てみよう。古くからあって、大きなお家。たっぷりとしたカーテンの部屋に、何やら飾ってあるみたい。それは、ネックレスやブレスレット。装飾品がたくさん並んでいるよ。ちょっとした博物館みたいだ。眺めていくと、大切に磨いて使ってきたんだろう雰囲気があるな。
そんな中に一際目を引く、ピンク色の石が付いた指輪があるよ。色褪せることのない存在感。そんな言葉がぴったりの指輪だな。この家の人々に、代々受け継がれてきたみたい。どんな人が、どんな服装で、どんな場所に行ったんだろうな。どんな人々と、何を話して、何を感じたんだろう。
今回は「偶然で作る物語『4時』」をお届けしました。
何か気になった言葉や、色、目に飛び込んできた絵柄はありましたか?
さて、次回は「5時」をお届け予定です。
Youtube では、紙芝居風な動画にて
instagrumでは、投稿やリールでお届けしています。
ぜひ、遊びに来てくださいね♪
※全てフィクションです。