「17時」偶然で作る物語

こんにちは、まつかわゆきこです。

「閃きやインスピレーションを、受け取る方法」を使って、物語を紡いでいます。
今回は「偶然で作る物語」の「17時」を、お届けします。

電子書籍になりました♬

TIME 時間 1

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「13時」・「14時」・「15時」　・「16時」午後が進んでいくね♪

『天』の「17時」

さて、天が「17時」になったよ。
少しづつ光が、色が変わってくる時間。太陽が遠くにいくからね。
そして、しっとりと湿度が上がってくるんだ。
雲にモスグレイの影が落ちている。
そんな空気を眺めていたら、雲の中からポコンッと、紙の束が現れた。
クリップに挟まれているよ。誰かが書いた物語みたいだな。
中を見てみたら、どうも途中で息詰まっている。筆が止まった原稿。
添削ならぬ、天削希望みたいだね。なるほど、なるほど。
でもこちらで文章を書いて、話を進めてしまっては面白くないから、花や鳥の絵を描き添えて戻すとしよう。ふふふ。何かアイデアのヒントになるかな？

『海』の「17時」

さて、少しずつ太陽が海に近づいてきたな。海が「17時」になったよ。気温も少しづつ落ち着いて、調べ物をするのにもってこいな時間。
物知りなカメが、ちょっと気になることがあるみたい。今研究している「世界の仕組み」についてなんだって。そんな時は、クジラの助けを借りるよ。
実は、クジラの歯には、知りたいことを映し出してくれる鏡のような役割があるんだ。
カメは、クジラの歯の裏にあるスイッチを押して、
熱心に質問をしては、答えを受け取っている。うなずいたり、驚いたりしているな。
コバルトグリーンの海藻を、この歯に当てると、その内容をコピーすることができるんだ。帰ってからじっくり読むみたい。
口を開けたままのクジラは、ちょっと眠そうだ。

『陸』の「17時」

さて、陸が「17時」少しづつ日が陰ってきたよ。くすんだ赤紫色の椅子のある、とある講義室では、細い棒を持った人が歩いている。黒板に何かを書いたり、それを棒で指し示したりしながら、熱弁を振るっているよ。
「論理的に説明すると．．．」
耳を澄まして聞いていると、どうやら「時間」というものについて、話をしているみたいだな。
熱心に聞いている人々のノートを見てみよう。
「時間とは？」「明日、9時に出発」「17じ20分とは？」
「40分前からお腹が空いている」ふふふ。いろんなメモがあるな。
今日の17時と、明日の17時。
ここの17時と、彼方の17時。同じ時間の違う時間。

• 今回は「偶然で作る物語『17時』」をお届けしました。3つの物語で、何か思い出したり、気になった言葉、色などはありましたか？

Youtube では、紙芝居風な動画にて
instagrumでは、投稿やリールでお届けしています。
ぜひ、遊びに来てくださいね♪

さて、次回は「18時」をお届け予定です。

※全てフィクションです。