こんにちは、まつかわゆきこです。
「閃きやインスピレーションを、受け取る方法」を使って、物語を紡いでいます。
今回は「偶然で作る物語」の「6時」を、お届けしますね。
「6時」は
どんな様子かな?
『天』の「6時」
カラッとして涼しい、いい風が吹いている。爽やかな時間だな。ずっとこの風を浴びていたい位だ。さて、天が「6時」になったよ。
淡い青紫の空に、ぷかぷかと軽そうな雲が浮かんでいる。この時間、光はとっても滑らかなんだ。雲が光を受けて陶器のように、つやつやだよ。この光のせいで雲は、壊れやすくて繊細に見える。不思議だな。
そして、徐々に濃くなってきた太陽の光。気がつけば、さっきまでの風は止んでいるな。静かな空に、太陽の光が通る。眩しく強い光に変わってきたよ。ぽかぽかあったかくて、湿度も少しづつ、上がってきたみたいだ。眩しい空の中にいると、気持ちが良くってまどろんでしまうな。
『海』の「6時」
水の中も明るくなって、海に6時が訪れたよ。黒っぽい赤色をした小魚が、あることを実行に移した時間なんだ。「『ずっと気になっていたこと』があるんだ。ぷくぷくした水泡が、どこにいくのかな?って」それでね、小魚はついていったんだ。1つの水泡に。ゆらゆらと揺れながら、水泡は上へ上へと昇っていくよ。小魚は見失わないように、しっかりと見つめてついていく。鏡のように自分を映す水泡を。
「君は知っているかもしれないけど、上へ上へとあがっていくと、急に水が消えたんだ!水の中とは全然違う場所に出たよ。空気って言うんだってね。新しい場所を見つけたんだ」小魚の大冒険だね!すごく嬉しそうに話してくれたよ。
『陸』の「6時」
明るくなってきたな。陸に「6時」が訪れたよ。土に太陽が当たって、淡い茶色に見える。柔らかくって、しっとりとした大地。裸足で歩いたなら、気持ちがよさそうだな。この大地から、今日顔を出す新芽はどれくらいあるんだろう。楽しみだな。
さっきまで日陰で萎んでいた草たちが、しなやかに伸び上がってきたよ。ものすごいボリュームになった!植物の生命力って、すごいよね。頼もしいな。
家々の窓にも太陽が届き、ガラスが艶々と輝いている。窓が空いた家もあるな。伸びをして、にっこり笑って空を見上げたよ。朝一番の空気をたっぷり呼吸して、さぁ1日の始まりだ。
今回は「偶然で作る物語『6時』」をお届けしました。3つの物語で、気になった言葉や、パッと目に飛び込んできた絵柄はありましたか?
Youtube では、紙芝居風な動画にて
instagrum では、投稿やリールでお届けしています。
ぜひ、遊びに来てくださいね♪
さて、次回は「7時」をお届け予定です。
※全てフィクションです。