こんにちは、まつかわゆきこです。
「閃きやインスピレーションを、受け取る方法」を使って、物語を紡いでいます。
今回は「偶然で作る物語」の「10時」を、お届けします。
『天』の「10時」
風が強くなってきたな。この時間の風は、爽やかで、ミントグリーンに染まっているんだ。雲がすいすい〜っと、泳ぐみたいに流れていくな。天が「10時」になったからね。
風に乗って動くうちに、雲はちぎれて小さくなるんだ。その小さなかけらは、まぁるくなって、シャボン玉みたい。ふわんふわんと、漂っていくよ。風が結構強く吹いているから、まんまるな雲がどんどん増えていくんだ。何だか楽しい音楽が、聞こえてくるみたい♪
そして、その小さな雲たちは、時々「パチンッ!」と弾けて消えちゃうんだよ。シャボン玉みたいにね。
生まれては消える、まんまるな雲を目で追っている。かわいいな。もう少し眺めていよう。
『海』の「10時」
海の中もだいぶ明るくなってきたよ。「10時」になったからね。
その時、海底にいたカレイの体の色が、急に変わったよ!波に乗ってどこからか、オレンジ色のフォークが流れてきたみたい。花の模様のついた、可愛いフォークだな。それを見て、カレイは色を変えたってわけだね。
それに気がついた、ヒトデが「その可愛いフォークで遊んでいい?」ってカレイに聞いたよ。「もちろん、いいよ!」
うれしそうに、ヒトデはフォークを持って、近くのイソギンチャクや海藻達と遊び出した。みんな初めてのフォークに興味津々。波に揺られながら、のんびり。楽しそうだな♪
『陸』の「10時」
明るい陽が、空気をどんどん暖めていく。陸が「10時」になったよ。とある広い広い植物園には、マゼンダ色のエプロンをした人が見えるな。どうやら、朝から植物達の手入れをしていたみたい。砂や肥料を移動させて、たくさん動いているね。このあたりで、ちょっと休憩。
コーヒーとミルクを合わせて、あったかいカフェラテを作ったよ。いい香りだな♪
見晴らしのいいお気に入りの場所に座って、ひと息つく。美味しいカフェラテを、ゆっくり飲みながら植物達の様子を眺めているよ。みんな伸び伸びと太陽を浴びて、風に吹かれて気持ちよさそう。元気に育っているね。
- 今回は「偶然で作る物語『10時』」をお届けしました。3つの物語で、気になった言葉や、パッと目に飛び込んできた絵柄はありましたか?
Youtube では、紙芝居風な動画にて
instagrum では、投稿やリールでお届けしています。
ぜひ、遊びに来てくださいね♪
さて、次回は「11時」をお届け予定です。
※全てフィクションです。