こんにちは、まつかわゆきこです。
今回は「偶然で作る物語」の「3時」を、お届けします。
「閃きやインスピレーションを、受け取る方法」
を使って、物語を紡いでいます。
少しずつ
時間が進んでいくね
『天・sky』の「3時」
さて、真夜中の3時。「天」の様子だ。「夜明け前が1番暗い」そんな時間。でもね実は、徐々に夜が明ける準備が進んでいるんだ。
それはまず、雲の中で始まるよ。雲の中の水蒸気が、冷たくなって氷になるんだ。その小さな小さな氷どうしが、ぶつかり合って発光し出すよ。外側からは全然見えないけどね。雲の中の話。その光は、たまご色をしていてね。それはそれはキレイなんだよ。
そしてその、小さな小さなぶつかり合いが、繰り返されている。そんな時間なんだ。
「1番暗い」この時間にも、実は光が生まれているよ。しかも大量に!
遠くの星々は、この夜明けの準備を知っているんだ。だから、様子の変化を見守っている。応援をするように、微笑んだ視線で。風も吹いているよ。穏やかに、撫でるような優しい風が。
『海・sea』の「3時」
3時の「海」のドラマを見てみよう。先ずはこの時間、海藻たちの新陳代謝が高まるんだ。秋に木の葉が落ちるように。海藻の中には、根っこから抜けて海の中で溶けていくものがいる。この時間に、特に多いんだ。
スルスルと水の中を移動しながら、段々と形がなくなっていくよ。しばらくその様子を眺めていよう。海水に溶け込んでいく様子は、なんとも美しいから。
そしてもう一つ、この時間の特徴があるよ。深い白色をした珊瑚礁があるんだけどね。実は珊瑚って、海水をちょっと変化させられるって特徴があるんだ。
この珊瑚礁は、特にたくさん種類のある「ドリンクバー」みたいな場所なの。いろんな味が楽しめる海水が揃っているからね。そして「今日の新作」が出るのが、この時間なんだよ。そこへ、イルカたちがやってくるんだ。イルカは味覚にひときわ敏感だからね。やっぱり「今日の新作」が人気だな!気になるよね。色々比べてみて、今夜のお気に入りドリンクの味は、どんなだったかな?感想が気になるな。
『陸・land』の「3時」
さぁ「陸」の夜中の3時を見てみよう。みんな、どんなふうに過ごしているかな?
高い木の上の巣では、鳥たちが眠っているのが見えるよ。寄り添って、あったかそうだ。
山は、動物たちの寝息に耳を澄ませたり、揺れる木々や葉っぱの音の重なりを、じっと聞いている。そこに、川の水音も加わるんだよ。流れは速くなったり、ゆっくりになったり…そんな音たちに耳を傾けている。山にとっては、とっても気持ちの良い、楽しみな時間なんだって。どんな音に聞こえているのかな。
家々の中は、どうだろう?ふかふかのベッドで、眠っている人が見えるな。柔らかいシーツや毛布が気持ち良さそうだ。
机の上には、大事そうにドロップの入った瓶が置いてあるよ。暗い赤紫の夜の色と、月明かりに当たって、キラキラと宝石みたいだ。きっと、とっても美味しいんだろうな。嬉しそうに食べている様子が、目に浮かぶね。
今回は「偶然で作る物語『3時』」をお届けしました。
物語の中で、何か気になった言葉や、目に入ってきた絵柄はありましたか?
さて、次回は「4時」をお届け予定です。
Youtube では、紙芝居風な動画にて
instagrumでは、投稿やリールでお届けしています。
ぜひ、遊びに来てくださいね♪
※全てフィクションです。